天の原 富士の高嶺を仰ぎ見て 祈るは
君の御代ぞ めでたき
皆さまおそろいで新年をお迎えと存じ、お慶び申し上げます。
旧年中に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます。
一層のご繁栄とご健勝をお祈り申し上げます 。
昨年平成二十六年は初代 教祖宍野半さまの御生誕百七十年の記念の数々の
行事を恙なくつとめさせていただきました。一重に皆様のお蔭と心より感謝し
ています。とりわけて御生誕地鹿児島では、教区の祈りの中心となる薩摩冨士
鹿児島分祠の開山、さつま川内市での教祖氏神新田神社記念参拝・記念シンポ
ジウムの開催、また富士吉田の元祠齋殿御造営の着手、太祠境内松原冨士での
開山祭復興、太祠鳥居冨士山神額の除幕等、さまざまな事業のもと、教祖のご
遺徳を仰ぎ、本教の真願「天地平安 萬人安福」を皆様と共により多くの方々
に弘める機会とさせていただきました。
本年二十七年は神道教派が明治二十八年に結集して教派神道連合会を設立以
来百二十年を迎えます。永い間、民衆信仰としての神道を私達、神道教派が根
底から支えて参りました。「神道」の本質を思いますに、「道」とはそれを極
めることであります。よって神道とは神の御姿を極めることです。すなわち人
として生きる姿を善く極めることであります。 私達は互いに助け合い、寄り添
いながら「神の道」、「人の道」を清く直く歩み続けることです。それは、冠
婚葬祭の人生儀礼や伝統行事を受け継ぎ実践する信仰からも近づくことができ
ます。今年も常に大神様の御心と共に実り多きこころ、豊かで健やかな年であ
ることをお祈り申し上げます。
富士道第十二世
神道扶桑教第六世 管長 宍野 史生