教内関係者 各位
皆様には、この度の新型コロナウイルス感染防止に対して真摯に取り組まれさまざまなご苦労があったことと拝察し、心より感謝申し上げます。
本日5月25日、首都圏4都県(東京・埼玉・神奈川・千葉)と北海道の緊急事態宣言が解除され、全国的に全面解除となりました。しかし、まだ第二波の発生も懸念されている状況で、予断は許されません。引き続き感染防止へのご協力をよろしくお願い申し上げます。
本部におきましては解除に伴い、下記のとおり神祭事斎行の再開を致したいと存じます。各教会・神事所においても、地域やご信徒様方と協議され、感染防止策を設けた上で神祭事斎行の再開をされますよう、お願い申し上げます。
記
① 6月3日御神火大祭は、8月31日に延期を想定しています(富士吉田市の状況を確認してから進めて行きます)。なお、6月3日当日は太祠より遥拝にて開山奉告を斎行します(ご参列・奉仕は遠慮いたします)。
御神火大祭ご祈願のお申込みは、8月31日まで延長しています。
② 太祠の神祭事ご参列・奉仕は、6月12日より再開いたします。なお、感染防止のため、来訪者様への手指の消毒や、着席の際にはソーシャルディスタンスを保つ等充分に配慮いたします。また、直会・茶菓接待には包装やペットボトル等での対応とさせていただきます。
③ 7月12日冨士塚まつりの開催は、関係者のみにて冨士講お焚き上げを斎行する予定です。
④ 御神實供奉冨士登拝修行は中止いたします。
⑤ 冨士山天拝宮は閉宮いたします。各教会・講社のご祈祷は本部までお問合せ下さい。
⑥ 吉田の火祭り(富士吉田市)は中止が決定していますが、冨士山元祠での閉山祭は、関係者のみで斎行の予定です。
⑦ 御神實ご巡幸(南関東教区)は、来年に延期いたします。
⑧ 秋季報元大祭は、例年通り斎行の予定です。
以上
※ 上記は5月25日現在での当面の対応です。
これ以降は、状況を見ながら変更も有り得ることをご承知おき下さい。
令和2年5月25日
神道扶桑教
5月23日 かきつばたの花が咲きました。
この杜若は江戸時代 歌道の達人でもあった第119代光格天皇が御愛玩になられ命名された「折り鶴」という由緒あるかきつばたです。
宮内庁掌典、堤公長様より株分けした苗を御奉納いただきました。
山梨県は5月15日、富士山登山者の約6割が利用する登山道「北口吉田ルート」を、本来の山開きである7月1日から冬季閉鎖前の9月10日まで通行止めにすると発表しました。
本教ではすでに先日の全山小屋の休業決定を受けて八合目天拝宮の閉鎖を決定しています。
参考記事:富士山「閉鎖」へ 吉田ルート通行止め
産経新聞 5/15(金) 15:53配信
新型コロナウイルス感染症につきましては、政府をはじめ、医療従事者の懸命のご努力をいただきながら、全国的に終息を図っておりますが、先ごろ緊急事態宣言の延長が発出され、引き続き「3つの密」を避けるため各地のイベント等の自粛要請が続く状況にあります。
本教は、毎年6月3日富士吉田市の冨士山元祠にて「冨士山開山御神火大祭」を斎行しておりますが、先日、冨士山の各登山口において山小屋が「2020年の営業を一斉に休業する」また、富士吉田市が「8月26日吉田の火祭りを中止する」と、発表されました。
このことを受け、慎重に検討を重ねました結果、新型コロナウイルス感染防止とご参拝各位の健康確保、また奉仕員の移動などによる感染リスクを考慮して、下記のとおり冨士山諸神事を一部延期・中止とさせていただきます。ご参拝・奉仕を予定されていた皆さまには誠に恐縮でございますが、何とぞ諸事情ご賢察賜わり、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
記
1 御神大祭は延期します。
6月3日開山御神火大祭は延期し、3日当日は東京都世田谷区の扶桑教太祠にて開山神事を教導職のみで遥拝式として行います。延期とする御神火祭の斎行日時は、食行身禄さま三十一日の御行結願の8月31日(旧暦7月13日)を想定していますが、富士吉田市の状況等を見据えて、決まり次第にホームページ等でお知らせします。
なお、御神火祭御祈願のお申し込みは8月末まで継続します。
2 八合目天拝宮は開設しません。
7月〜8月の冨士登拝修行および冨士山八合目天拝宮神事は中止し、冨士山元祠にて謹修します。
冨士講各講社のご祈祷については、ご希望により扶桑教太祠または冨士山元祠にて御神實天拝神事を斎行します。
3 御巡幸を延期します。
9月の南関東教区への御神實御巡幸は、来年に延期します。
※ご不明な点は、神道扶桑教本部へお問い合わせ下さい 。お手数ですが、お問い合わせ内容と連絡先をFAXにて送信下さいますようお願い申し上げます。(お問い合わせ先FAX 03-3321-0268)
新型コロナウイルス感染症が、日々感染拡大している状況下、私ども信仰者一同は悲しくも犠牲になられた方々へ追悼の祈りを捧げ、さらには、行政や医療現場の方々、生活に必要な業務を行う皆様が感染することなく、一日も早く事態が終息するよう大神さまに祈る毎日です。
教会長、神事所長はじめ教導職の皆さまには、専門家会議の提言「スポーツ、文化、宗教、娯楽等の各種行事等を含め、大人数の集まる場所や、イベントを避ける」を受けて、神祭事の教信徒さんの参列を遠慮し、縮小した形での斎行なと、さまざまな感染防止対策にご協力くださっていることに感謝申し上げます。
此度の国難とも云うべき状況は、日頃の信仰活動を支えてくださっている、教信徒さんや、地域の皆さまの健康のみならず、生活や経済にも甚大な被害が及ぶ状況となっています。私たちには信仰者として、苦難に喘ぐその人たちの心に寄り添い、献身する使命があります。
75年前の我が国は、戦災によって多くの犠牲者を出し、街は焼け野原になりました。師匠がたからは「焼け落ちた本殿脇の境内に、畑を作り、芋を植え、飢えを凌ぎ、地域の皆様と助け合いながら、扶桑の教えの灯を絶やさず復興を目指した。」と聞かされました。現在の状況は、まさにその苦しく生きづらい状況だと言えます。今こそ、教信徒さん、地域の皆様と力を合わせて、皆様の心の支えとなるべく奉仕に勤めましょう。
信仰者は、この苦難に奮起し、強く、そして、優しくあることを希求します。ご開祖角行さま、食行さま、歴代管長さま、先達さまがたがより伝えられています扶桑の教えと、その絆は、きっと難局を乗り越える力となると確信しています。
「歯を食いしばり奮励努力されたし」
令和2年5月3日
冨士道第十二世 扶桑教管長 宍野史生
疫病は100年ごとに発生しています。丁度400年前の元和6年7月の「つきたおし」(所説ありますがここではコレラとします)という疫病が蔓延した時に富士道開祖角行さまが謹製された「おふせぎ」というお札が私どもに伝わっています。
当節、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっています。そうした中で日本は他国に比べ圧倒的に感染死亡者が少なく、今現在、感染防止的にはどうにか押さえられている状況です。
それには以下の2つの要因があると考えます?
・手洗い励行
・元来の除菌(清潔)好き
とくに、手洗いは日本固有の文化に起因しているのでしょう。
神仏に参詣には先ず手水を行う。茶席の席入りにも手を浄めます。また、祭礼では、男達が水を被り禊をするなど、これら清めの行為は日本文化の根底に清浄が旨とされているからでしょう。それには国土に豊富な水があることにより水ををもって清浄を保つことを可能にしています。豊かな国土の恩恵です。
そうしたなか、幼稚園児は入園後まず、手洗いを学習します。また湯船に浸かって入浴する習慣も日本特有でしょう。そして、街中には除菌効果を謳った洗浄商品が溢れています。喫茶店、レストラン、居酒屋に至るまで「おしぼり」が提供されるのは日本独特のサービスでしょう。
日本人は手を洗うことに違和感がありません。帰宅後、食事の前、には手を洗うのです。手を洗う=身を清めるは、私達にとり、気持ちの良い所作なのです。ゆえに私達は日本の文化と習俗(信仰)に助けられているのだと思います。
ウイルスが自然界から発生したものと考えると、それは、さまざまな生命をもてあそび、地球環境を想いのままに崩してきた現代人と現代社会への警告に違いありません。際限ない欲望(食欲、生存欲)の為に感謝も慈しむ心もないまま命を奪われた者(生物)の悲しみが新型ウィルスを生み出したとも感じます。
新世界秩序が提唱されて100年、世界平和を唱えながらも、地球レベルで進められた全体主義体制、特にグローバリゼーションによる経済、金融の統一は結果的に一握りの富裕層を作り経済格差を拡大させたといえます。お金を稼ぐことが何よりも優先され、経済的価値のみが評価される世の中になっています。人はどう生きるべきか?100年に満たない人生をいかに過ごすか?何のために生かされているのか?、、、、。
今一度、「地球と大自然に生かされている命」という慎ましく、謙虚な考えを再確認し、日本人がもつ、「有難い。もったいない。」という感性を見直す機会ではないでしょうか。
2013年ユネスコは「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」にかんする「習わし」を「和食:日本人の伝統的な食文化」と題して無形文化遺産に登録しました。私は日本人にとって食事が、ある種の儀式と考えています。神事の後の直会の延長にあるのが食事だからです。昨今、食事の作法や所作が忘れられています。
「いただきます。ご馳走さま」の感謝は無論、箸を使い神様から賜った恵みを頂く有り難さを感じながら丁寧に食事をいただいてきた先人達の姿への再確認が必要です。
「海山の貴き命いただきて我が身に宿る神のみ恵み。いただきます。」
「手を尽くし技を重ねてととのへむ作りし人の心うれしき。ご馳走さまでした。」美しい日本語です。
感謝と祈りのなか、自然豊かな国土に住み、先人達の深い智恵に守られていることを有難く思う日々です。
皆様、一緒に一日も早い収束を祈りましょう。本来は太祠、各教会、神事所の神前に参集し皆様で祈りをあげるのが本意ですが、今はウイルスに「感染しない!感染させない!」が大変重要です。よって太祠、教会に参集しての神祭事を中止しています。教導職、教師の皆さまにはご自身の神棚を通して元の父母さまなる大祖参神さまに御祈願ください。そして、この度の感染により亡くなられた方々の御安福を願い、なお闘病されている方々の回復と治療や看護にあたられている医療関係者はじめ総ての皆さまのお働きに心を寄せて感謝の祈りを捧げましょう。
令和2年3月31日 神道扶桑教管長 宍野史生
太祠境内の富士塚に植わっている富士桜が開花しました。この樹は富士塚再興のおり江ヶ崎本一講の鴨志田潔さまから寄進されました。
富士桜はマメザクラとも言い富士山麓に自生しています。花の時期は3月下旬から5月上旬で、花弁は五枚一重で色は白から薄紅色。花は1cmから2cmと小ぶり。他種と違い花を下に向けて開かせます。
3月20日ごろから太祠境内の桜が開花し25日に満開になりました。また夜には恒例のライトアップを開始しました。
3月20日本部太祠にて春季報元大祭を謹修いたしました。この度の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、やむなく教信徒の皆様のご奉仕、ご参列を遠慮しての斎行となりました。当日は松原富士塚の蓬莱亀ノ岩龍神宮祭、道開社祭、太祠本殿太祭の総てを管長台下お一人でお勤めなされました。太祠本殿祭では開扉ののち、全国教内各位からの御浄志を献上して、報元大祭祝詞を奏上し、つづいて新型コロナウイルス感染拡大防止と早期終息を願い疫病退散の祈祷を勤めました。今より400年前に江戸市中に「つきたおし」という疫病が蔓延した折に御開祖角行さまが謹製された「おふせぎ」と申すお札が直伝されています。この度の大祭では「おふせぎ」を謹製して特別に祈祷し教内各位に頒布いたします。ご希望の方は各教会、神事所にお申し出ください。本部太祠にても頒布しています。
皆さまには御神頼のもと御加餐専一に、益々のご健勝をお祈り致します。
国内外において発生した新型コロナウイルスの感染症でお亡くなりになった方々へ謹んで哀悼を捧げます。さらに罹患者の皆さまの一日も早い御平癒をお祈りします。本教では、社会での感染拡大の防止と教信徒の皆さま、およびご家族の安全に鑑み、3月18日から20日の春季報元大祭行事に地方教会からの参拝の自粛を決定いたしました。ここに、医療関係者のご尽力に感謝し、身体安穏と感染拡大の鎮静化に向けて皆様と祈りを共に致したく存じます。
令和2年2年18日 神道扶桑教大教庁
扶桑教、神道、扶桑教本部、ふそう、宗教法人、宍野史生、富士山