新型コロナウイルス感染症につきましては、政府をはじめ医療従事者による懸命のご努力をいただきながら全国的に終息を図っておりますが、現在でも 東京都とその近県をはじめ主要各道府県に多くの感染者が発生するなど、未だ感染拡大を防ぐことが困難な状況にあります。
これらの状況を踏まえ、過日ご案内の6月3日「冨士神法開山御神火大祭」斎行につきまして、本教役員会にて慎重に検討を重ねました結果、新型コロナウイルス感染防止とご参拝各位の健康確保、また奉仕員の移動などによる感染リスクを考慮して、富士吉田市冨士山元祠での斎行を取り止め、今年も東京都世田谷区扶桑教太祠にて近隣教会の神事奉仕員のみで斎行し、皆さまへの参拝ご案内を差し控えることと致しました。
ご参拝・ご奉仕を予定されていた皆さまには誠に恐縮でございますが、何とぞ諸事情ご賢察賜わり、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
なお、御祈祷お申込みを頂きました御神札・神符は、当日太祠にてご祈願を修めました後、順次発送させて頂きます。
7月・8月の冨士登拝修行・冨士山天拝宮神事につきましても、今後の状況等を見据え、決定し次第ホームページ等でお知らせ致します。
令和3年5月
神道扶桑教
3月20日本部太祠にて春季報元大祭を謹修いたしました。この度の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、やむなく教信徒の皆様のご参列を遠慮しての斎行となりました。当日は松原富士塚の蓬莱亀ノ岩龍神宮祭、道開社祭、太祠本殿太祭を教嗣さまと在京の教導職者で奉仕いたしました。太祠本殿祭では開扉ののち、全国教内各位からの御浄志が役員を代表して秋元瑞穂監査役が献上いたしました。報元大祭祝詞では新型コロナウイルス感染拡大防止と早期終息を願い疫病退散の祈祷を相勤めました。
3月19日合祀並び式年慰霊祭を斎行いたしました。管長台下御親祭により物故教導職者の御霊が本殿右殿の霊舎に合祀されました。さらに式年を迎える物故教導職への慰霊詞が静かに奏されました。
本教では都天還原(逝去)した御霊は神様の世界に昇り神様の側で御用を勤める、御側仕の御霊(みそばづかえのみたまさま)と立たせられます。よって霊舎は本殿同床の大御扉内右殿に奉安されています。
本日は東日本大震災から10年です。罹災し尊い命を落とされた方々の御霊に慰霊をささげます。そして被災者の皆さまの未だに癒えないお心に一日も早く平安が訪れるように祈り続けます。さらに復興にご努力されている方々に敬意を捧げ、また、被災地域の石巻発心教会、仙台発心教会の教導職には被災で言葉に言い尽くせないほどの恐怖と悲しみに傷ついた皆様の心に深く寄り添い希望に導くべく、尊いお働きに感謝しています。
本日、教派神道連合会では14時から「東日本大震災10周年を迎えて慰霊の祈り・震災から学び地域防災支援を考える」慰霊と勉強会を開催し、14時46分に慰霊の祈りを捧げます。(後日、動画配信いたしますので、皆様是非ご覧ください。)
重ねて、罹災犠牲者二万二千余柱の御霊の安福と地域の復興をお祈りいたします。
令和3年3月11日
神道扶桑教管長 宍野史生
2月2日太祠と全国教会において、節分祭を斎行しました。124年ぶりに2日が節分となりました。とくに本年は、教派神道連合会理事の黒住教教主 黒住宗道先生(人道援助宗教NGOネットワーク(RNN)事務局長)から「2月2日 節分の日に、心ひとつにコロナ禍終息を祈る」呼びかけのご案内がありました。本教では、全国の教会長皆様の賛同を得て「節分祭・コロナ終息祈願」を全国教会一斉に斎行しました。
人道援助宗教NGOネットワーク(RNN)は以下からご覧になれます。
新玉の年を迎えおめでとうございます。昨年中は新型コロナ感染防止のため、大祭をはじめ神祭事の縮小を余儀無くいたしました。冨士山も登山道が閉鎖となり八合目天拝宮も元祖室も開くことができない寂しい御山でした。
そのような中でも皆様には、さまざまにお支えいただきお陰様で大神様へのご奉仕を勤めることが叶っています。心から心から感謝の御礼を申し上げます。
いよいよ本年は御開祖藤原東覚角行さまの御生誕四百八十年を迎えます。この喜びの年を皆様と共にお祝いできることこそが有り難く存じています。
さて、いまだコロナの脅威がおさまらないなか私達も「新しい日常」を模索しながらの毎日です。
コロナといえども、インフルエンザですので、感染防止は日頃からのマスク・手洗い・うがいの衛生作業を徹底するのが必須でしょう。
世の中では「コロナに打ち勝つ」と言っていますが、コロナとて地球上での物質(非生物?)です。国連も政府も「生物の多様性を守る」目標を立てている昨今ですが(私は万物の多様性と言い換えてます)コロナを敵視するだけが解決策なのでしょうか?疑問です。近代の人類はグローバルを旗印に経済繁栄を追い求め、それに阿諛迎合する政治は権力を濫用し矛盾を誤魔化し、その結果、紛争・搾取・貧困・環境汚染などさまざまな犠牲を生んできました。それらの犠牲に対して哀れみや思いやり、自然への感謝の気持ちすら忘れ、自己保身のみに奔り貪欲に足ることを忘れた「人類」となってしまいました。しかし、今ここに来て新人類?たちの価値観は大きく変化しています。
今こそ百年前からの新世界秩序論が瓦解し人類が変わるターニングポイントです。
○民主主義(多数決論)、普通選挙制度の崩壊(アメリカ大統領選挙のブザマさ)
○5Gによる通信環境の劇的進化
○電子マネーによる国家貨幣への信用の変革
○脱炭素化に向けた再生可能エネルギーなどへの、エネルギー転換
などなど、大変革の時期到来です。
コロナはこういう時代に人類に反省を促し、警告を与え、変革を後押しするために必然的に出現した憤怒明王ではないでしょうか。故に、私達はコロナの出現の真の意味を認知しなければならないと思います。
私達は猛省し、犠牲(地球)に謝罪し、原因を分析し、その対策を実施しなければなりません。そしてそこには「天地平安・万人安福・他が為に祈るこの道」と真願を立てられた御開祖角行さまの御教えを遵奉し五大神勅を仰ぎ、明治帝より授かった三条教憲 「一、敬神愛国ノ旨ヲ体スベキコト 一、天理人道ヲ明ニスベキコト 一、皇上ヲ奉戴シ朝旨ヲ遵守セシムベキコト」と冨士道の三箇の掟「一、良き事をすれば良し、悪しき事をすれば悪し。ニ、稼げば富貴にして病無く命長し。三、怠ければ貧にして病あり命短し。」を日々実践するのみです。
コロナにより死亡された方々に哀悼を捧げます。また治療中の患者さんのご回復を大神様にお祈りしています。
百五十万人余の死者を出し、世界に恐怖を与えている憎きコロナですが、第二次世界大戦の六年間で八千万人余を殺戮した人間はもっと怖い生物です。私達は猛省しましょう。
冨士道第十二世 神道扶桑教 管長 宍野史生